国際宇宙ステーション(ISS)が見ごろです

「きぼう」日本実験棟船内保管室が取り付けられ、土井宇宙飛行士が活躍中の国際宇宙ステーション(ISS)が、今週、日本からよく見えます。

日本時間3月25日に土井宇宙飛行士の搭乗するスペースシャトル「エンデバー号」がISSから分離すると、ドッキングに向けISSに近づいている欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)1とともに、一夜で3機の飛行の様子を見ることができるかもしれません。

ぜひISS観察にチャレンジしてみてください。

とのこと。

残念ながら、天候がやや崩れ気味ですが、機会があれば空を見上げてみてください。雲が無ければ肉眼ではっきりと見えるはずです。以前見たときの印象では、明滅しないかなり明るい点が、飛行機より少し早いぐらいの速度で移動していく感じでした。

東京での見え方はこんな感じだそうです。

軌道情報2008年03月22日16時40分11秒
計算時間2008年03月23日00時00分00秒〜2008年04月02日00時00分00秒
飛翔体国際宇宙ステーション
観測地東京 (緯度 35.69 度, 経度 139.70 度)

日付 見え始め 最大仰角 見え終わり
時刻(JST) 方位角(度) 仰角(度) 時刻(JST) 方位角(度) 仰角(度) 時刻(JST) 方位角(度) 仰角(度)
2008/03/23 03:53:30 109(東南東) 25 03:53:30 109(東南東) 25 03:54:30 118(東南東) 13
2008/03/24 04:16:30 166(南南東) 14 04:16:30 166(南南東) 14 04:17:00 161(南南東) 10
2008/03/25 19:22:00 216(南西) 10 19:24:00 194(南南西) 40 19:24:00 194(南南西) 40
2008/03/26 19:44:30 256(西南西) 11 19:46:30 298(西北西) 30 19:46:30 298(西北西) 30
2008/03/27 18:31:30 214(南南西) 11 18:34:00 155(南南東) 53 18:37:00 57(東北東) 10
2008/03/27 20:08:00 300(西北西) 10 20:09:00 320(北西) 13 20:09:00 320(北西) 13
2008/03/28 18:54:00 256(西南西) 12 18:56:30 332(北北西) 35 18:59:00 32(北北東) 10
2008/03/29 19:17:30 305(北西) 12 19:18:30 327(北北西) 14 19:20:00 1(北) 11
2008/03/31 18:28:00 341(北北西) 14 18:28:00 341(北北西) 14 18:29:00 2(北) 11

お住まいの地方によって見える時間と方角は異なります。詳しくは以下のリンクを参照してください。

by Myfuna at 2008年03月23日 22:50 Comment(0) TrackBack(0)

土井さんのお食事を見てみよう

jlp_photo_01_080315.jpg
NASA TV

船内保管室のハッチが開けられ、土井宇宙飛行士が入室しました。おめでとうございます!

土井さんのお食事を見てみよう

さて、話はがらっと変わりまして、今回のミッションでは、NASA が発表するステータスレポートのほかに、JAXAが独自にデイリーレポートを発表しています。

今回はこのデイリーレポートの中から、土井さんの食事について注目してみました。

2008年3月11日 飛行1日目(Flight Day: FD1)

216586main_08pd0697-m.jpg
NASA

土井宇宙飛行士ら7人のクルーと「きぼう」日本実験棟船内保管室をのせたスペースシャトル「エンデバー号」は、米国東部夏時間3月11日午前2時28分(日本時間2008年3月11日午後3時28分)に、NASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられました。

慣習として、打ち上げ日はクルー全員で同じテーブルで朝食を取ります。このときの記念写真がこちら。これ以降はミッションが終わるまで宇宙食を食べ続けることになります。

216547main_08pd0676-m.jpg
NASA

さて、無事に打ち上げが成功し、最初の宇宙での食事です。なお、メニューはそれぞれのクルーが独自に選ぶことができます。基本的に何日分かのメニューを組んで、それをローテーションさせるようです。

本日の土井宇宙飛行士の食事

朝食 昼食 夕食
地上にて
  • イワシのトマト煮(FF)(※1)
  • 白飯(FF)(※1)
  • 天ぷらそば(FF)(※2)
  • ねぎま(FF)(※2)
  • シュリンプカクテル(R)
  • トルティーヤ(FF)
  • ビーフストロガノフ&パスタ(R)
  • タピオカプリン(T)
  • レモネード(B)

B:飲み物 FF:フレッシュフード(※3) R:(温)水を加えて調理する T:加熱処理

※1:宇宙日本食として認証された宇宙食。詳細は宇宙日本食ページをご覧ください。
※2:宇宙日本食以外の日本食。
※3:フレッシュフードは各宇宙飛行士が自分で選んで持っていくことができる宇宙食で、認証済みの宇宙食以外に市販食品から選ぶこともできます。

さっそく「白飯」が出ています。おかずの「イワシのトマト煮」もおいしそう。さらに「天ぷらそば」とか「ねぎま」まで。

1293_image_1.jpeg

この「天ぷらそば」と「ねぎま」ですが、日清食品が開発したもののようです。「ねぎま」の正式名称は「Space Negima」といい、ちゃんと串付きらしい

ちなみに、各宇宙飛行士のメニューはNASAのミッションページのクルー毎の View Menu という項目で確認することができます(PDF形式)。これによると、各クルーのメニューに含まれる日本食はこんな感じ。

Dominic L. Gorie - Commander
「Space Negima」、「Space Noodles, Seafood Flavor」
Gregory H. Johnson - Pilot
「Space Negima」、「Space Noodles, Curry Flavor」。7日間のローテーション中6日に Space Negima が登場。「ねぎま」大好き?
Richard M. Linnehan - Mission Specialist
「Space Negima」、「Space Okonomi」「 Tempura Soba」「Space Oinari-san」。日本食大好き?
Robert L. Behnken - Mission Specialist
「Space Negima」。ちなみに、チョコレート大好きっぽい。
Michael J. Foreman - Mission Specialist
「Tempura Soba」
Takao Doi (JAXA) - Mission Specialist
15種類のフレッシュフード。クルー中最多
Garrett E. Reisman - Mission Specialist/Expedition 16 and 17 Flight Engineer
なし。ISSに留まる長期滞在要員。
Léopold Eyharts (ESA) - Mission Specialist/Expedition 16 Flight Engineer
なし。エンデバーで帰還する長期滞在要員。

なんなんだ?この「ねぎま」人気はw

想像するに、串付きで手にもって食べられるというのが受けたんですかね。他のメニューがシチュー状のものが多い中で、ある程度歯ごたえが楽しめるというのもあるのかな。

2008年3月12日 飛行2日目(Flight Day: FD2)

ods02_080312.jpg
NASA TV

本日の土井宇宙飛行士の食事

朝食 昼食 夕食
  • 乾燥洋なし(IM)
  • 白がゆ(FF)(※1)
  • チキンライス(R)
  • トレイル・ミックス(ドライフルーツ&ナッツ)(IM)
  • ピーチ・アプリコットドリンク(B)
  • ノンカフェインコーヒー(B)
  • 京風あんかけ五目うどん(FF)(※2)
  • ザリガニのエトフェ(T)
  • ブロッコリーグラタン(R)
  • トルティーヤ(FF)
  • 桃(T)
  • トロピカル・パンチ(B)
  • シュリンプカクテル(R)
  • カレーラーメン(FF)(※2)
  • レトルトポークカレー(FF)(※1)
  • トルティーヤ(FF)
  • ミートローフ(T)
  • 白飯(FF)(※1)
  • トウモロコシ(R)
  • ピーチ・アンブロージア(R)
  • オレンジ・マンゴードリンク(B)

朝食は「しろがゆ」と「チキンライス」です。この組合せはどうなんだろう。

昼食は「京風あんかけ五目うどん」。「ザリガニのエトフェ」というのはどんな食べ物なんでしょうか。さらにグラタンも。

夕食は「カレーラーメン」と「レトルトポークカレー」。この組合せはどうなんだろう。

昼食と夕食に出てくる「トルティーヤ」は「ねぎま」と並んで、今回のミッションの人気メニューです。土井さんもお気に入りの様子。

2008年3月13日 飛行3日目(Flight Day: FD3)

217481main_iss016e032577.jpg
NASA

土井宇宙飛行士ら7人のクルーを乗せたスペースシャトル「エンデバー号」は、日本時間3月13日午後0時49分(米国中部夏時間3月12日午後10時49分)に国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングしました。

シャトルは打ち上げ後、約9分程度で2本の固体燃料ロケットと外部燃料タンクを使い切り、その後は基本的に慣性飛行を続けます。シャトルはこの時点で、約1時間半で地球を一周する速度に到達していますが、ISSも似たよう速度で地球を回っているため、3日目にしてようやく ISS とランデブーとなるわけです。

ところで、シャトルではミッション中、目覚まし代わりに地上から様々な音楽を送る「ウェイクアップコール」という慣習があります。使われる曲は毎日日替わりで、ミッション内容や各クルーにちなんだ曲が選べるようです。この日使われた曲は『“ゴジラvsスペースゴジラ”の戦闘シーンの曲と、ブルー・オイスター・カルトの曲“Godzilla”を組み合わせた曲』。土井宇宙飛行士夫人からのリクエストだそうです。夫人のコメントがこちら

「STS-123 クルーの多くは、子供の頃「ゴジラ」や「鉄腕アトム」を見ていたそうです。 日本とアメリカと国は違っても、みんな同じテレビ番組や映画を見て育っていたのです。特にゴジラ好きなリック リネハンはSTS-123ゴジラポスターまで作りました。
クルーは打ち上げ前に、みんなで一緒にゴジラの映画を見ています。
そこで、大変なミッションを前にした STS-123 Space Godzillaたちを、今日の仕事の成功を祈って Godzillaの足音と叫び声で起こす事にしました。」

ウェイクアップコールと、その日最初の交信の様子をこちらで聞くことができます。

本日の土井宇宙飛行士の食事

朝食 昼食 夕食
  • 乾燥あんず(IM)
  • スクランブルエッグ(R)
  • 粗びきトウモロコシ・バター(R)
  • モカ・ヨーグルト(T)
  • キャンディーコートチョコレート(NF)
  • オレンジ・ドリンク(B)
  • レモンティー(B)
  • 天ぷらそば(FF)(※2)
  • お好み焼き(FF)(※2)
  • ビーフシチュー(T)
  • ポテトグラタン(R)
  • トルティーヤ(FF)
  • ピーチ・アンブロージア(R)
  • オレンジ・マンゴードリンク(B)
  • シュリンプカクテル(R)
  • ねぎま(FF)(※2)
  • トルティーヤ(FF)
  • チキンライス(R)
  • ビーフストロガノフ&パスタ(R)
  • 白飯(FF)(※1)
  • イワシのトマト煮(FF)(※1)
  • タピオカプリン(T)
  • レモネード(B)

朝食は、「あらびきとうもろこし・バター」。グリッツ(Grits)という料理で、粗引きのとうもろしで作った粥みたいなものだそうです。アメリカの南部料理らしい。

昼食は、「天ぷらそば」「お好み焼き」。この時点で組合せ的にどうかと思いますが、さらに「ビーフシチュー」「ポテトグラタン」。ううむ。重労働のためか、かなりカロリー高そうですね。

夕食に「シュリンプカクテル」が出てますが、レトルトのお味はどんなもんなんでしょうか。毎度のことですが、「チキンライス」と「白飯」という組み合わせはどうなんだろう。

2008年3月14日 飛行4日目(Flight Day: FD4)

217521main_iss016e032705.jpg
NASA

スペースシャトル「エンデバー号」で運ばれた「きぼう」日本実験棟の船内保管室が、日本時間3月14日午後5時58分に、国際宇宙ステーション(ISS)の「ハーモニー」(第2結合部)へ取り付けられました。

船内保管庫は、現在「ハーモニー」と結合されていますが、「きぼう」の実験棟が打ち上げられた後は、そちらに移動する予定になっています。

本日の土井宇宙飛行士の食事

朝食 昼食 夕食
  • 乾燥桃(IM)
  • 白がゆ(FF)(※1)
  • チキンライス(R)
  • トレイル・ミックス(IM)
  • オレンジ・グレープフルーツドリンク(B)
  • ノンカフェインコーヒー(B)
  • シーフードラーメン(FF)(※2)
  • 七面鳥のテトラジーニ(R)
  • マカロニ&チーズ(R)
  • お稲荷さん(FF)(※2)
  • トルティーヤ(FF)
  • 飴がけアーモンド(NF)
  • アップルサイダー(B)
  • シュリンプカクテル(R)
  • たまごスープ(FF)(※1)
  • ねぎま(FF)(※2)
  • トルティーヤ(FF)
  • レトルトポークカレー(FF)(※1)
  • 白飯(FF)(※1)
  • サヤインゲンとマッシュルーム(R)
  • パイナップル(T)
  • ピーチ・アプリコットドリンク(B)

朝食は、またもや「白がゆ」と「チキンライス」。

昼食は、「シーフードラーメン」。私もときどき食べます。「七面鳥のテトラジーニ」、ホワイトソースとパスタを使った料理らしい。さらに「マカロニ&チーズ」。カロリー高そうですね。そして、「お稲荷さん」。英語名は「Space Oinari-San」だそうで、ちょっとユーモラスですね。

夕食は、「レトルトポークカレー」と「白飯」がメインですかね。この日の夕食は、比較的違和感のない献立のような気がします。

ところで、毎回のメニューに必ず出てくるドリンク類ですが、実際には3パックとかになるようです。1パックあたりの容量がよくわからなかったのですが、たぶん食事の間に飲む分だけでなく、その後の作業の合間に飲む分も含まれているのではないかと思います。

低重力状態では重力下よりも上半身に血液が上ってきやすいのだそうです。おかげで顔がむくみやすいらしい(ムーンフェイスと言うらしい)。この状態になると、脳は全身の血液が多すぎると判断して、水分を積極的に排出しようとします。要するに、小便にして排泄しようとしてしまう。

このため知らない間に水分不足に陥いらないように、クルーはこまめに水分補給を行います。中継をみていても、手の届くところに飲み物を置いて作業している姿が見受けられます。

2008年3月15日 飛行5日目(Flight Day: FD5)

pre_ingress_080315.jpg
NASA TV

日本時間3月15日午前10時23分に「きぼう」日本実験棟船内保管室のハッチが開けられ、午前10時30分に土井、ペギー・ウィットソン、リチャード・リネハン宇宙飛行士が船内保管室へ入室しました。日本が開発した最初の有人宇宙施設に日本人が初めて乗り込む、歴史的瞬間となりました。

その後、順調に作業が進行し、6日目の作業も前倒しで行われたそうです。

本日の土井宇宙飛行士の食事

朝食 昼食 夕食
  • 白がゆ(FF)(※1)
  • 乾燥あんず(IM)
  • ソーセージ(I)
  • グラノラバー(NF)
  • キャンディーコートチョコレート(NF)
  • オレンジ・パイナップルドリンク(B)
  • レモンティー(B)
  • しょうゆラーメン(FF)(※2)
  • スパゲッティ・ミートソース(R)
  • カリフラワー・チーズ(R)
  • トルティーヤ(FF)
  • パイナップル(T)
  • トロピカル・パンチ(B)
  • イワシのトマト煮(FF)(※1)
  • 白飯(FF)(※1)
  • 天ぷらそば(FF)(※2)
  • ねぎま(FF)(※2)
  • シュリンプカクテル(R)
  • トルティーヤ(FF)
  • ビーフストロガノフ&パスタ(R)
  • タピオカプリン(T)
  • レモネード(B)

朝食は、「白がゆ」と「ソーセージ」。まぁ普通かな。

昼食は「しょうゆラーメン」と「スパゲティ・ミートソース」。さらに「カリフラワー・チーズ」。この辺までくると、むしろ少ないんじゃないかという気になってきます。

夕食は、1日目と同じメニューです。

実は、土井さんのメニューは4日間のローテーションとなっています。なので、これ以降は同じメニューが繰り返されることになります。17日間のミッション中、同じメニューを4回から5回づつ食べる計算となるので、最後の方は、ちょっと飽きちゃいそうな気もしますね。

最後に、日本食の英語名をリストアップしてみました。

  • Rice, Plain
  • Rice Porridge
  • Pork Curry
  • Egg Soup
  • Sardines w/ Tomato Sauce
  • Tempura Soba
  • Ankake Gomoku Udon
  • Space Noodles, Curry Flavor
  • Space Noodles, Soy Sauce Flavor
  • Space Noodles, Seafood Flavor
  • Space Negima
  • Space Okonomi
  • Space Oinari-San

やはり、「Space Oinari-San」が異色w

by Myfuna at 2008年03月16日 11:34 Comment(4) TrackBack(0)

STS-123関連リンク集

3月11日、きぼうの船内保管室を載せたスペースシャトル「エンデバー」は打ち上げに成功しました。

216688main_sts123-s-010.jpg
Image credit: NASA
今回は深夜の打ち上げ

打ち上げ日以来、予想外に「エンデバー」で検索してくる方が多いのでリンク集をまとめなおしてみました。

私のお勧めの楽しみ方は、NASA TV を見ながら実況スレに常駐、NASA から高解像度の地球の画像をダウンロードして毎日壁紙を更新、という感じです。

ミッションの概要

STS-123 Mission Information (NASA)
英語。STS-123 のミッションページです。豊富な情報があります。
「きぼう」日本実験棟 (JAXA)
日本語。「きぼう」のページです。ここも豊富な情報があります。
最新スケジュール
NASA TV の番組表の日本語版です。日本時間での表示がありがたい。
飛行スケジュール
今回のミッションのスケジュール(17日間を予定)が図入りで詳しく解説されています。
JAXA デイリーレポート
毎日更新。ミッションの活動状況を完結にまとめています。
NASAステータスレポート
NASAのステータスレポートの翻訳です。原則毎日更新。必要に応じて速報が出る場合もあります。
2ちゃんねる:ニュース実況+
恒例行事として、打ち上げ前から、帰還まで続く実況スレが立ちます。お勧め。現行スレは、こちら→『◇【宇宙ヤバイ】 スペースシャトル・エンデバー ★6 【STS-123】
SpaceShuttleLaunchURL (The Hitch Hiker's Guide to Science)
シャトル関連のリンク集です。この記事を書くにあたって、かなり参考にさせて頂きました。

画像や動画

NASA TV
動画ストリーミング。ミッションの様子が中継されます。実況スレと合わせてどうぞ。なお、シャトルのクルーは大まかにいって、日本時間の朝5時に起床し、夜8時に就寝します。これ以外の時間は、「本日のハイライト」などが流れます
SPACE@NAVI-Kibo SPECIAL LIVE
動画ストリーミング。Yahoo!動画で、一部日本語解説付きで、ミッションの中継を行っているようです。基本的に NASA-TVと同じなのかな。
NASA - Space Shuttle Multimedia
毎日更新される、静止画&動画ライブラリ。高解像度の静止画がばんばんアップされるので、壁紙など探している方はここをチェックするといいでしょう。

その他

今回のミッションに限らず、宇宙開発ウォッチャーに有用なサイト。

Space Fighter Now
宇宙開発関係のニュースリンクを収集しているブログです。ここをチェックしておくと、国内のウェブで読めるニュースを知ることができます。
sorae.jp
宇宙開発家計のニュースやコラムなどを手広く配信しています。
Space Shuttle Launch Sequence (lizard-tail studio)
シャトルの打ち上げシーケンスを詳しく解説しています。シャトルの打ち上げ前にここを読んでおくと、打ち上げが10倍楽しめます。

何か忘れているような気がするけど、とりあえずこんなところで。

おまけ

ニコニコ動画に「きぼう」のかっこいいプロモーションビデオがうpされてました。

by Myfuna at 2008年03月13日 09:34 Comment(0) TrackBack(0)

ISS 日本実験棟「きぼう」打ち上げ迫る

国際宇宙ステーション(ISS)に日本の実験棟「きぼう」を取り付けるミッションが3月11日から始まります。

「きぼう」ってなに?

高度400kmの衛星軌道上に浮かぶISSは、世界15カ国の協力によって建設が進められています。ISSでは、各国がお金を出し合って建設を進めるのではなく、必要なパーツを各国が分担して建造しあう方式になっています。

この中で日本の担当分が、「きぼう」という名の実験棟の建造、及びその運用です。その見返りとして、日本人宇宙飛行士の育成、日本人のISSの長期滞在、「きぼう」内で得られる各種実験成果および「きぼう」を運用することにより、宇宙に人を長期滞在させるためのノウハウなどを得ることを期待しているようです。

「きぼう」はどうやって打ち上げるの?

「きぼう」は3回に分けてスペースシャトルで打ち上げられます。

1J/A (STS-123)ミッション

2008年3月11日午後3時31分(日本時間)打ち上げ予定。土井隆雄宇宙飛行士搭乗

まず最初に打ち上げられるのは、「船内保管室」です。これは簡単に言ってしまえば「物置」です。実験棟の上に付けられ、消耗品や普段使わないものをしまっておくようです。物置とはいえスペースステーションに設置されるものなので、船内と自由に行き来することができるように、電源の供給を受け気圧や温度の管理などを一定に保つ環境制御能力があります。

なお、船内保管室は打ち上げ後は、一時的に米国の「ハーモニー」モジュールに取り付けられ、次のミッションの後で本来の位置に移動する予定です。

ちなみに、この船内保管室が日本が打ち上げる初めての「有人宇宙機」となります。

1J (STS-124)

2008年5月26日午前8時26分(日本時間)打ち上げ予定。星出彰彦宇宙飛行士搭乗

二番目に打ち上げられるのが、「船内実験室」と「ロボットアーム」です。

「船内実験室」は、筒型の大きなモジュールで、内部で人が生活することができます。各種制御用の機器と、実験用のラックなどが用意されます。船内で行われる実験としては、微小重力化でのタンパク質結晶生成実験などが予定されているようです。

「ロボットアーム」は、船外に取り付けられ、船内から操作可能です。6つの関節を持った親アームと、やはり6つの関節を持ち親アームの先端に付けられる取り外し可能な子アームからなります。

15A(STS-119)

2008年12月4日以降。若田光一宇宙飛行士搭乗(ISS長期滞在)

「きぼう」の打ち上げは3回に分けて行われますが、3ミッション連続で行われるわけではなく、2回目と3回目のミッションの間に別のミッションが3つ入ります。その中のひとつが 15A (STS-119)ミッションです。

このミッションでは、S6トラス、太陽電池パネルなどを打ち上げる予定ですが、それと同時に若田光一宇宙飛行士が搭乗し、ISSへの長期滞在を開始する予定です。

若田宇宙飛行士は約3ヶ月間 ISS に滞在する予定です。

2J/A (STS-127)

2008年度中予定

3番目に、「船外実験プラットフォーム」と「船外パレット」が打ち上げられます。

「船外実験プラットフォーム」は、微小重力、高真空下用の多目的実験スペースです。EFBM(船外実験プラットフォーム結合機構)という、実験装置を接続するための結合部が12個あって、ここに各種実験装置をくっつけたりはずしたりできる模様。EFBMに接続された実験機器には電力や通信、熱制御などのラインが確保され、船内からの操作で各種実験機器を制御したりデータを取得したりすることができます。ここで行われる実験は全天X線監視などが予定されているようです。

「船外パレット」は、実験装置を保管/運搬するための機構のようです。各種実験装置は船外パレットに設置された状態でシャトルで打ち上げられ、船外パレットごとISSに設置、実験時には船外プラットフォームに移動し、実験が終了したら船外パレットに戻しシャトルで回収します。

その他の計画

運用管制システム

「きぼう」を運用するためには、宇宙に人を送るだけでなく、地上でも様々な仕事が発生します。JAXAは「きぼう」の運用管制室を筑波宇宙センターに設置し、50名以上のチームによる3交代24時間体制での運用を行います。

宇宙ステーション補給機(HTV)

日本は、ISSへ補給物資を届けるために HTV という無人輸送機も開発しています。HTV は H-II Bロケットにより、種子島宇宙センターから打ち上げられ、ISS にドッキングします。HTVは、食料や衣服、各種実験装置などを ISS に補給後、船内で出たゴミを乗せて離脱し、大気圏内で燃え尽きます。

HTV初号機は、2009年度打ち上げ予定です。


ISSの建設が始まったのは 1998年11月のことです。当初、2000年2月に打ち上げ予定だった「きぼう」は、紆余曲折の末に8年遅れで、ようやくスタートラインに立とうとしています。

宇宙開発をウォッチしていて、いつも感心するのは、それに携わる人々の粘り強さです。決して諦めることなく、それでいて冷静かつ柔軟にミッションの成功に向けて努力し続ける彼らの姿勢に、私は深い感動を覚えます。

宇宙開発全般に言えることですが、打ち上げそのものの成功も重要ですが、打ち上げに成功した瞬間から長い長い運用フェイズが始まります。「きぼう」は10年以上の使用を前提として設計されているそうですが、その寿命が尽きるまで、なるべく長く運用を続け、素晴らしい成果を生み出して欲しいと思います。

まずは、3月11日の打ち上げを楽しみしています。がんばれ「きぼう」!

by Myfuna at 2008年03月01日 03:23 Comment(0) TrackBack(0)