「はやぶさ2」のロケット調達に関する、松浦晋也氏の記事が公開されました。
- 実現の瀬戸際に立つ「はやぶさ2」(nikkei BPnet)
実際「はやぶさ2」は、JAXA内で「ひょっとして、いじめられている?」と疑えるほどの扱いを受けているようだ。昨年末に行われた、今年度予算折衝で、「はやぶさ2」は着手のために5億円を要求した。折衝の席上、財務省や文部科学省の側からJAXAに対して、「数億円なりつけるべきではないか」という発言があったが、JAXAはそれを退け、結果は5000万円となった。予算を出す側が、「予算をつけようか」と言ったのに対して、JAXAは「いらない」と答えたのである。
どうなってるんだろうなぁ、いったい。いまひとつ状況がよくわからないけど、「出る杭が打たれてる」ように見える。
アポロが月に着陸してもうすぐ40年になるけれど、宇宙開発/宇宙探査ってのは、まだまだ未開拓の部分がいっぱいあって、技術を積み重ねていくことよって、NASA でも実現できてないことが日本で成功させることもありうるんだ。
それは科学的な意義だけでなく、時には日本のそして世界の人たちに感動と興奮を与えることもある、とても素晴らしいことなんだ。
だからこそ、日本独自の宇宙開発には大いな意義があるし、これからも継続して続けていくべき国家事業なんだ。
それを雄弁に証明したのが「はやぶさ」だし、その直系である「はやぶさ2」は、これからの日本の宇宙開発の象徴的存在になりうると思うんだけど、どうしてこうなっちゃうかなぁ。
もちろん、限られた予算の中で、あれこれとやりくりしているわけだし、メリット/リスク/コストを天秤にかけて、「はやぶさ2」よりも優先すべき課題がある、という選択肢も有りだとは思うけれど、じゃあその優先すべき課題ってなんなんだろう。
うーむ。この話はまたとりあげることになると思う。