擬人化萌え

日本で生まれた文化の中には、言葉で伝えるのが難しい概念がいくつかあります。代表的なものとして、「侘び」「寂び」、そして「萌え」が挙げられます。

「萌え」という概念は、明確な定義もないまま、急速にその適用範囲を拡大してきました。その過程において、従来「萌え」の対象とはみなされなかった事象に対し、あえて「萌え」を導入することにより、既存の固定観念を一度解体し新たな価値観の元で再構築を行うという試みが数多くなされてきました。

代表的な例としては、2003年に三才ブックスより発売された英語参考書に萌えの要素を導入した「もえたん」があげられます。従来から小学生向けのいわゆる「学習マンガ」というものはありましたが、基本的に学習参考書というものは勉強のために読むもので、就学年齢を越えた人々とはあまり縁のないものでした。しかし、「萌え要素」という付加価を導入することによって、学習参考書を娯楽作品のひとつとしても楽しめるように再構築したのは非常に面白い発想だと思います。

このような「萌え」による概念の再構築のひとつに「擬人化」という技法があります。擬人化そのものは比喩表現のひとつとして古くから存在しますが、「萌え文化」における「擬人化」は、無生物や概念など極めて広範囲を対象とし、着ぐるみのような特徴的なコスチュームを身に着けた人物(多くの場合少女もしくは女性)のイラストとして表現されるという特徴があります。

個人的に面白いと思ったのは、世界の様々な国を擬人化した Web マンガ「ヘタリア」です。ヘタリアは世界史とエスニックジョークに「萌え」を導入することによって、嫌味のない知的なユーモアにまとめあげていると思います(ちょっと腐ってる気もしますが)。

擬人化に関してもうひとつ。最近のニュースで、中国政府が中国国内で販売するすべてのパソコンに有害サイトへのアクセスをブロックするソフトをバンドルすることを義務付けると発表しました。この通達を受けて、こんな動きがあるそうです。

へいわってすばらしいな!

by Myfuna at 2009年06月15日 22:57 Comment(0) TrackBack(0)
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