「宇宙基本計画(案)」のパブリックコメント募集中(その2)

前回の記事の続き。

松浦晋也氏の連載「宇宙開発を読む」の続きが掲載されました。以下に全部まとめなおしておきます。

ひとことで言うと、フルボッコって感じですね。

また、松浦晋也氏のブログの方でも関連記事が追加されました。

講演用のスライドが松浦節全開で楽しすぎます。お勧め。

もうひとつ、興味を惹いた記事。

一部引用

 基本計画は今年度から5年間の日本の宇宙政策を決定するものだ。昨年8月に施行された宇宙基本法に基づき、今月末に策定される。これまでの日本の宇宙政策の方針は、文部科学省の宇宙開発委員会などが、公開の場で議論して決めてきた。

 だが、新体制の下では、戦略本部の会合も、基本計画を策定する有識者会合も、すべて非公開になった。各会合の後、報道関係者向けに内容の概要説明はあったが、発言者を伏せた形で意見の要点が簡単に述べられるだけ。戦略本部のホームページにも議事録は掲載されず、個条書きの発言要旨が、1カ月ほど遅れて載っただけだった。

 私は何度も会合の傍聴を求めたが、戦略本部事務局は「自由に議論してもらうため」として一切応じなかった。副本部長の野田聖子・宇宙開発担当相も「有識者の中には宇宙の知識が十二分にない方もいる。そういう方の発言に対して、外部からやゆされることがあってはならない」と消極的だった。

いいのか?それで?

パブリックコメントを送りました

こんな感じ。「外部からやゆされる」かもしれないけど公開してしまおう。

これを実際に読むのはたぶん役人さんで、宇宙開発委員会のメンバーに渡るのはまとめたレポートになるので、なるべく要旨をまとめやすいように心がけました。その分、いろいろと言いたいことは削っています。

内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 様

「宇宙基本計画(案)」に対する意見

まず、日本の宇宙開発を推進していく上で、その基本方針の立案に対し、パブリックコメントという形で広く一般の国民の意見が募集されることを嬉しく思います。

以下、宇宙基本計画(案)について、特に賛同したい点、次にさらなる検討が必要だと思われる点について述べます。

以下の点について賛同します。

  • 安全保障面での宇宙技術の活用について明記されたこと(第2章 2 の (2))
  • 産業育成の重要性について明記されたこと(第2章 2 の (5))
  • デブリの問題を含め、地球環境への配慮について明記されたこと(第2章 2 の (6))

いずれも、今後日本が宇宙開発を推進していく上で、十分な配慮が必要な事項だと思います。

以下の点について、さらに検討が必要だと思います。

  • 太陽系探査計画について継続した予算確保を行うべき

第3章 1 の (2) 内の、「F 宇宙科学プログラム」内で、宇宙科学プログラムの設定について述べられています。

「PLANET-C」や「BepiColombo」「はやぶさ」など、既存の計画について言及されていますが、今後5年から10年を見据えた本計画書では、これらに留まらず、より先を見据えた新しい計画の検討や研究開発も積極的に推進していくべきだと思います。

そのためにも、太陽系探査計画については継続的に厚く予算を配分し、研究開発に留まらず実際の打ち上げを積極的に行っていくべきだと思います。

  • 有人輸送システムの研究及び開発を行うべき

第3章 2 の(4) 内の、「有人宇宙活動の推進」の具体案として、

(a) 国際宇宙ステーション計画と、
(b) 有人を視野に入れたロボットによる月探査

が挙げられていますが、「軌道上へ人を送ることのできる有人輸送システムの研究及び開発」を検討項目に加えるべきだと思います。

日本の高い技術、高い安全性への意識を生かし、低価格な有人輸送システムが開発できれば、日本の宇宙産業育成のために有用であり、また国際協力の上でも貴重な役割を担うことになるでしょう。

現在、有人輸送システムは、ロシア、アメリカ、中国でのみ実用化されています。このうち、アメリカのスペースシャトルは近い将来の廃止が決定している状況です。

国際宇宙ステーションの活用や、有人を視野に入れた月探査を行うとしても、信頼性の高い有人輸送システムが不足しています。

時期的にも、今まさに日本独自の有人輸送システムの開発を始めるべきタイミングであり、今回の宇宙基本計画に含めるべき事項だと思います。

以上、宜しくご検討ください。

末尾の住所氏名などは省略してあります。

なんか、松浦晋也氏の影響が見てとれる内容だね。

by Myfuna at 2009年05月17日 22:30 Comment(0) TrackBack(0)
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