「宇宙基本計画(案)」のパブリックコメント募集中

昨年の8月に宇宙基本法というものが施行されました。

簡単に言うと、従来日本の宇宙開発は文部科学省の宇宙開発委員会が方針を決めていたのですが、これを内閣官房の宇宙開発戦略本部で行うようにしようという感じの法律です。

これを受け、「宇宙開発基本計画」というものが検討されています。これが今後5年ないし10年ぐらいまで日本の宇宙開発の方向性決めるものとなります。

現在、この「宇宙開発基本計画」について、パブリックコメントが募集されています。締め切りは 5月18日。

日本の宇宙開発に興味のある方はもちろん、「福祉にもっと金をまわせ」とか「宇宙の軍事利用はやめろ」とか、何かしら意見をお持ちの方は「宇宙基本計画(案)」に目を通した上で、意見を送ってみるといいかと思います。

以下、パブリックコメントを送る上で参考になりそうなリンクをまとめておきます(敬称略)

宇宙基本計画(案)に対する私の感想

全体としては「なんかびみょー」という感じ。以下、とりとめのない話。

現状に対する分析不足

まず最初に現状の問題点として、以下の3つを指摘しています。これはまぁいい感じ。

  • 国全体の宇宙に関する総合的戦略がなかったこと
  • 宇宙の利用実績が乏しいこと
  • 産業の国際競争力が不足していること

一方で、個々の事例に対する評価は特にないんですね。例えば、100%純国産だった H-II から、コスト削減を第一目標とした H-IIA への転換が、日本の宇宙産業にどうゆう影響を及ぼしたのか、みたいな話は出てこない。つまり、この文章にはきちんとした現状認識がない。

過去の反省をすることがこの文章の目的ではないとはいえ、ベースラインとなる見解がないので、読む人によってかなり印象が異なってくるんじゃないかな。

詳細すぎる内容

基本計画の割には、妙に細かい話が多いように感じます。

よく槍玉にあがってるのは以下の部分。

(b) 有人を視野に入れたロボットによる月探査
(略)
第1段階(平成32年(2020年)頃)として科学探査拠点構築に向けた準備として、我が国の得意とするロボット技術をいかして、二足歩行ロボット等による高度な無人探査の実現を目指す。

戦略的には「我が国の得意とする美少女ロボット技術」とした方が、経済効果だのなんだのありそうな気がするんだがどうだろうか?

それはさておき、読んでいて不安になるのは、ここに書かれていないことはまったくやらないつもりじゃないだろうか?という点。

月でロボットが二足歩行ってのは、イベントとしては面白いし、技術的にもチャレンジだとは思うんだけど、逆に二足歩行以外の無人探査の排除を意味しているとしたら、おかしな話だよね。


パブリックコメントに何を書くか

まだ何を書くべきか悩んでいる最中ですが、あまり八方美人なことを書いてもしょうがないとは思っています。たぶん、以下の内容に話を絞ることになるかと。

  • ISAS の太陽系探査に予算を回してくれ(「のぞみ」「はやぶさ」の後継機を!)
  • 継続的な観測計画の維持(データは積み重ねてこそ価値が増すので)
  • 低軌道への有人輸送システムの再検討(月に1人送るよりも、低軌道に100人送ろうよ)

あくまで個人としての意見を求められているはずなので、変に空気を読むのはやめよう。うん。

by Myfuna at 2009年05月12日 14:48 Comment(0) TrackBack(0)
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